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【もしもの時に備えよう】福島市独自の防災の取り組みをご紹介

皆さんもご存知の通り、日本は外国に比べて自然災害が発生しやすい国です。
地震に関しては、なんと、世界で起こったマグニチュード6以上の地震の約2割が日本で発生しています。
地震以外にも、台風や大雨による洪水や土砂崩れ、津波や火山噴出など、あらゆるところに、災害の起こる可能性が潜んでいます。
災害は、いつ、どこで、どんな状況の時に起こるか予想ができないものですが、いざという時、自分の身は自分自身で守るしかありません。
自分は大丈夫と思いこんだり、誰かに頼りきりではなく、いざという時に自分で行動できるよう、一人ひとりが備えておきたいですね。

今回は、福島市での防災に着眼点を絞り、一緒に見て、考えていきましょう。


福島市は、福島県の中でも、「中通り」と呼ばれる、福島県を縦に3つのエリアに分けた中央部分の上部(北側)に位置します。
会津地方と浜通り地方(太平洋側)に挟まれているため、津波や高潮による災害はありません。
しかし、阿武隈川や荒川をはじめ、複数の河川が流れているため、氾濫などの水害には注意・警戒が必要です。



まずは、福島市公式防災アプリに登録しよう!

@InfoCanal

防災情報がプッシュ通知で届くスマートフォン向けアプリ「@infocanal(アットインフォカナル)」を活用しています。災害時に役立つ避難所の開設状況・混雑情報や気象情報などが確認できます。
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ハザードマップで自分の家がどこにあるかチェックしてみよう!

あなたの自宅や通勤・通学路は大丈夫?もしもの時の避難所や避難経路は?
まずは身の回りの災害リスクを知って、災害に備えましょう。
防災学習館~動画で学ぶぼうさい~
防災について楽しく学ぶことができる市オリジナルの動画です。日頃の災害への備えや、実際に災害が発生した時の行動など、いざという時のために、気軽に楽しく防災の知識を身につけましょう!

市内の各ハザードマップ情報はこちら
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福島市防災・危機管理ページ
市内の防災に関する情報が集約されています。いざという時のために、ブックマークしておくと便利です。

福島市独自の取り組み4つ!

福島市では、災害時に備えて、以下、独自の取り組みを行っています。

1.災害対策オペレーションシステム

災害対策オペレーションシステムを操作する写真

以下の情報を一括管理し、収集・発信できる災害対策システムを独自に整備しています。

  • 災害発生時の気象警報、気象情報、河川の水位などの多様な情報

  • 避難情報や避難所開設状況などの情報

2.夜の防災訓練/真冬の防災訓練

令和3年2月に起こった福島県沖地震の影響で、一部地域、そしてその地域に含まれる避難所が停電する事態となりました。また、令和6年1月に発生した能登半島地震でも大規模停電、広域に渡る通信障害が発生しました。
この経験を教訓に、福島市では災害による夜間の大規模停電(ブラックアウト)に備え、地区や企業と連携して、夜の避難訓練(ブラックアウト対策訓練)を行い、電力供給や通信環境復旧等の訓練を行っています。
真冬の防災訓練では、暖房がない中での避難所設置や運営の訓練も実施しました。訓練については、今後も継続して実施予定です。
令和5年度ブラックアウト対策「夜の防災訓練」の報告はこちら

3.ぼうさい体験パッケージ

災害発生時をイメージしようとしても、発生してみないとなかなかイメージがつきにくいものですよね。
福島市では、災害に直面した場合に備え、具体的に3つの場面(平時/災害発生時/避難生活時)に対応したチャレンジ体験メニューを通して、子どもから大人までの様々な世代が、気軽に防災に触れることができる「ぼうさい体験パッケージ」を実施しています。
これまで、学校の授業や企業の防災訓練、地域のイベント等で実施し、約2,000名の方に体験いただいています。
令和5年度ぼうさい経験パッケージの実施報告はこちら

令和5年度に実施した岡山小学校での内容を見てみましょう。

防災クイズ

「スーパーで買い物中に地震が起きたらどのように行動する?」など、子どもたちに身近なシチュエーションを題材とした防災クイズに1年生が挑戦しました。
答えが発表されると、子どもたちは大盛り上がり。避難するときには、長靴ではなくスニーカーで逃げることが勉強になったと感想を発表する子もいました。

「ぼうさい経験パッケージ」体験の様子3
「ぼうさい経験パッケージ」体験の様子4

アルファ米の試食

災害発生時に避難所などで食べる非常食、アルファ米を試食しました。
カチカチの状態に水を入れただけで、まるで炊き立てのような食感になるアルファ米ですが、「いつも食べているごはんと同じくらい美味しい」と好評でした。

煙体験ハウス

建物火災が発生したことを想定した体験メニューです。
人体に無害な白い煙を、火災で発生する危険な煙に見立て、テントの中を通り抜けます。消防隊からの「本当の煙を使うと、喉がやけどし、息もできなくなる」という説明を、みんな真剣に聞いていました。口にハンカチを当て、姿勢を低くしながら歩き、何とかゴール。

「ぼうさい経験パッケージ」体験の様子7
「ぼうさい経験パッケージ」体験の様子8

災害脱出救済ゲーム

ケガ人を毛布で持ち上げ、カラーコーンやネット、凸凹のあるマットなどの障害物を切り抜けるゲームに挑戦。毛布を担架のようにして優しく運びます。
障害物に苦戦しているチームも、なんとか息を合わせて、無事、全チームがケガ人をゴールまで運ぶことができました。

「ぼうさい経験パッケージ」体験の様子9
「ぼうさい経験パッケージ」体験の様子9

4.ペット同伴避難所

ペットも大切な家族。もし避難所に逃げなければならない状況の時、連れていけないとなると躊躇しますよね。
福島市では、ペットと飼い主が同じスペースで避難生活を送ることができるペット同伴避難所を令和3年9月に設置しました。

全国的にも珍しく、設置している自治体はほとんどない取り組みで、市保健所や県獣医師会の獣医師(災害時の協定を締結)、動物愛護ボランティアの皆さんが避難者及びペットの支援にあたり、犬、猫、うさぎ、ハムスターなどの小動物が対象です。
避難場所となる体育館に設置されたテント内で、飼い主とケージに入ったペットが一緒に過ごすことができるので安心です。
また、ペット同伴避難所での「災害時ボランティア実地研修」及び「防災訓練」を毎年実施し、いざという時の災害への備えも万全です。
⇒「福島市でペットと暮らそう②~避難所などペットサービス編~」でも紹介しています。

その他にも、女性向け防災ワークショップの実施やふくしま防災体験フェアについての報告も掲載しております。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

以上、福島市の防災の取り組みをご紹介しました。


災害時に落ち着いて行動出来るよう、日頃から備えておきたいですね。
この機会にぜひ、今回の情報を周りの方とも共有し、災害時の行動等について、改めてお話してみてはいかがでしょうか。
正しい知識を身に着けることが、日常生活を送るうえでの安心感にもつながります。

いつ起こるか分からない災害…忘れた頃にやってくる災害だからこそ、福島市では常に警戒し、その時に備えての対策を徹底していきます。
訓練をはじめとする実施報告についても、ホームページにて随時公開を予定しております。


福島市では「移住ワンストップ相談窓口」を開設していて、移住のことなら何でも相談を行っています!支援制度のこと、住まいのこと、子育てのこと、地域のことなど、移住のことなら何でもご案内します。

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