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<おためし移住>対象民泊施設をご紹介!「民宿 茜」

福島市では、移住を検討中のかたを対象に、実際に暮らしを体験しながら滞在できる「プレ移住」という制度をご用意しています。
福島市の暮らしを体験するには、実際に来て体験するのが一番!
詳細はこちらをご覧ください。

地域の特色を知ってからの移住先選びがおすすめ!

福島市は、地域によって特色や雰囲気が全然違うので、実際にご自身の目で見て肌で空気を感じていただくのがおすすめです。家族構成や状況・目的にあった移住先のご提案、そして心に残るプログラムや体験ツアーを多数ご用意しております。
対象の宿泊施設も増えておりますので、移住をご検討中のかたは、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

「民泊 茜」を訪問!

今回はその中でも、飯坂町にあります古民宿、「民泊 茜」にお邪魔しました。
こちらは、「染織工房おりをり」さんに併設するゲストハウス。
自然の中に佇む雰囲気のあるレトロな古民家で、ゆったり落ち着いた時間を満喫できます。

世界に誇れる伝統技術

皆さん、福島の北部は江戸時代から、「信達蚕糸業地帯として、全国でも有名な養蚕の名産地の1つだったことはご存知でしょうか。
福島では今もなお、近隣の伊達市や川俣町とも連携しながら、育てた蚕の繭から真綿をつくり、糸を紡いで織った布で商品を製作し、出荷されています。ひとつひとつの工程と作業が、真心込めて丁寧に行われています。
伝統的な技法を守りながらつくり上げた素材で、時代に添う商品を開発する、その柔軟性も歴史を刻む上で必要なことです。
昔から続く伝統的な技術が、令和になった今もなお続けられていることは、福島の誇りであり、大きな財産であると言えます。
しかし、残念ながら、地元に暮らす人々の多くは、それらの歴史や伝統を知らずにいることも事実なんです。
「民泊 茜」のオーナーで「工房おりをり」主宰の鈴木美佐子さんは、これまでの技術を後世に継承することを目標として活動しています。

深刻な後継者問題

「やらなくちゃいけないのは今なのよ!」と鈴木さんが声を大にして話すのは、特に後継者問題のこと。
商品を作り出す上で、どの段階においても、深刻な後継者不足…特に若者の福島離れが問題視されています。「物や伝統を大切にするのが福島の良い所なのに、みんなその良さに気づいてなくて勿体ない!」と嘆きます。

東日本大震災を乗り越え、福島の誇りとなる“何か”を探し求めてたどり着いたのは、江戸時代から脈々と受け継がれてきた絹だったと語る鈴木さん。
最盛期には伊達地方に3000以上もあった蚕種屋(たねや:繭の生産者に蚕の卵を共有する業者)は、現在は全国で見ても数カ所、個人経営では国内でも伊達市の1カ所だけとなってしまったのだそう。
蚕の幼虫への餌のひとつを取っても、人工飼料が開発された現代でも福島では桑の葉を与えるという伝統を守っています。与えるものによって、繭の質などに影響が出てくるのだとか。
「桑でお蚕様を育てているのは福島だけなの。桑の下の雑草の草刈りが大変だけど、お蚕様のためなら頑張るしかないよね。」と鈴木さんは話します。
「現役が元気なうちに後継者を見つけられたら…。今まで地域で連携し合って一連の流れでやってきた福島での作業が途切れてしまうのは悲しいね。タイミングは今!民間も市も一丸となってやっていかないとね!」

魅力あふれる福島のために

そんな鈴木さんは、2023年に飯坂の旧堀切邸にて開催された「ふくしま絹の道フェスタ」の主管を務めたり、ふくしま元気トーク にて、魅力あふれる福島市の実現のための意見交換会に参加したりと大忙しです。
また、2020年には、日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市される『東京インターナショナル・ギフト・ショー』にも出店し、大きな反響を呼びました。
特に、手で紡ぎ手で織ることで実現できた繭糸の柔らかさや厚み、そして密度を調整するなど試作を重ねた『mawata bijin』。肌にやさしい抜群の素材はもちろんのこと、持ち手も地元のヒノキにこだわり、土湯こけしをモチーフとした、見た目も何とも愛嬌のある逸品として仕上がっています。今ではすっかり「工房おりをり」製品の顔となりました。

まずは一度相談を!

「自然が好きな方、養蚕や織物に興味がある方、遠方の場合は是非お試し移住に来てみて!もちろん、地元民、もしくは地元出身者でもOK!」と話す鈴木さん。
きっと、歴史や文化をはじめ、地域住民も知らないような興味深いお話がたくさん聞けますよ。なにより、鈴木さんの、周りの空気をぱっと明るくさせてくれる包み込むような雰囲気に癒されるはず。
併せて、養蚕体験をはじめとする貴重な体験も多数。優しく丁寧に教えてくださいます。

まずは福島の歴史を知るところから、動き出してみませんか。


福島市では「移住ワンストップ相談窓口」を開設していて、移住のことなら何でも相談を行っています。
支援制度のこと、住まいのこと、子育てのこと、地域のことなど、移住のことなら何でもご案内します。

窓口、お電話、メール、オンライン 休日や夜間の相談にも対応しています!

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