【福島の食文化】Vol.2 「芋煮会」
福島の食文化シリーズ、今回ご紹介するのは、秋の恒例行事「芋煮会」です。福島出身者あるあるなんですが、芋煮会は全国で行われているものだと思い込んでいて、東京などでその話をすると「???」という反応が返ってきて特殊な文化だったことを知る、なんてことをよく聞きます。
芋煮会は河川敷などに仲間と集まって里芋を入れた鍋料理を作って食べるもので、福島市民にとって毎年欠かせない秋のイベント。楽しくておいしいので、福島に住んだらぜひ味わっていただきたい文化です。
芋煮会は福島だけのものでなく、南東北の三県(山形、宮城、福島)の文化です。山形は牛肉の醬油味、宮城は豚肉の味噌味など、地域によって芋煮の味付けが違うというところがポイント。
福島市の芋煮は、豚肉の味噌味が主流で、里芋と豚肉の他、こんにゃくや豆腐、野菜をたっぷり入れて煮込み味噌で味付けします。芋煮を囲み、野外で仲間たちと食べる「芋煮会」は、地域や学校、職場などで親睦を深めるイベントとして親しまれてきました。
鍋の用意は?材料はどうする?
大人数で集まる「芋煮会」。実際に開催するとしたら、「大きな鍋の用意や材料の準備が大変そう」と思いますよね。
でも大丈夫。強力な助っ人がいるんです。福島市内のスーパーでは、「芋煮会」シーズンになると無料で大鍋やコンロの貸し出しを行うところが多くあり、また芋煮の材料がカット済みで揃う「芋煮セット」が販売されていたりもします。福島での「芋煮会」文化がいかに浸透しているかがお分かりいただけると思います。
芋煮会はどこで開催するの?
河川敷などで行うことが多い「芋煮会」ですが、福島市内には、炊事場機能を備えた屋外施設も多数あり、芋煮会スポットとして利用されることも多いです。
NHK連続テレビ小説「エール」のオープニングロケ地となった「水林自然林」もそのひとつ。秋は紅葉も美しいので、おすすめの場所です。こちらでは鍋の貸し出しも1日200円で行っており、手軽に「芋煮会」を楽しむことができます。
他にも福島市内では「茂庭広瀬公園」、「じょーもぴあ宮畑」、駅の近くでは「荒川桜づつみ公園」なども、よく「芋煮会」に利用されています。
とっても簡単!芋煮の作り方
最後に芋煮の作り方をご紹介しますね。コンロひとつでできるので、少し寒くなってきた季節、BBQのメニューに加えるのもおすすめです。
豚肉と里芋のほかには、白菜、長ネギ、にんじん、こんにゃく、きのこ、豆腐など、お好みの具材を準備したら、鍋にすべての具材と水をザザっと投入して煮るだけ。30~40分煮て具材に火が通ったら、味噌を入れて完成です。ちなみに豆腐とこんにゃくは手でちぎるのがオススメ、味がしみこみやすくなりますよ。
具がたっぷり入った、食べ応えのある芋煮の完成です。お好みで七味唐辛子をかけてどうぞ!
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