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「ふくしまベリーボーイズ」って知ってる?


皆さんは福島市の「ふくしまベリーボーイズ(以下「ベリーボーイズ」)」というグループの存在をご存知でしょうか。
道の駅ふくしまのオープンに伴い、ミスピーチ(県内の桃をはじめとするくだものの消費喚起を目的としたキャンペーンの名称)のような存在になるべく、福島市のイチゴを全国に発信するために結成された、市内の男性若手いちご農家6名で構成された、期待のグループです。
昨年お披露目された「ゆうやけベリー」を、モモでいう「あかつき」のように、福島発祥のブランドとして全国に知らしめることができるよう、一丸となって、日々奮闘しています。

実は、数多く存在する市内の農家の中でも、いちご農家はほんの20名だけなんだそう。
そのためか、同年代のいちご農家は多かったこともあり、仲間意識や結束力が強いんだとか。

最盛期には、出荷準備はもちろんのこと、道の駅ふくしまをはじめとするイベントへの参加やTVやラジオなどのメディアへの出演など、PR活動も含め大忙しのベリーボーイズの皆さん。
あわせて「いちごの会」と称した懇親会や飲み会にて、情報交換や近況報告を定期的に行ってきたという結束力の硬さ。新しい技術などに目を向けるチャレンジ精神と、フットワークの軽さは、若い農家ならではといえます。

今回はその中でも、リーダー的存在の片平聡さん(片平果樹園)と、グループの名付け親であり広報兼デザイン担当の水野圭悟さん(みづの農園)にお話をお伺いしました。
お二人それぞれの、移住までの経緯と就農に関する記事はこちらからどうぞ。
片平聡さん
水野圭悟さん

実は、お二人には、農業の師匠とされる、偉大な存在の方がいらっしゃいます。
イチゴ、モモ、米、リンゴを中心生産している、農家の高橋利幸(としゆき)さんです。

片平聡さん・水野圭悟さんの写真1

水野さんー「僕がまだトマトのみの栽培をしていた時代に、JAの方から「おもしろい農家さんがいるから会わせたい」とご紹介していただきまして。高橋さんの農園に1,2か月程お手伝いにお邪魔したのが出会いのきっかけです。その出会いで、農業の面白さを知ることができたんです。
それまでは、なんとなくトマトを3、4年くらい育ててみて、こんなもんかなって思っていたんですが、利幸さんの元で働いてから、自分で仮説を立てられるようになったんです。「こうしたからこうなのかな?」っていう「考える農業」ができるようになりました。
利幸さんの、植物としっかり向き合って育てている姿勢をみて、考え方が面白い方だなって思います。
片平さんー「やり方に決まりきった形がないんですよね。いろいろな方法を試してみてから、相談すると、利幸さんのやり方のアドバイスをくれるんです。その通りにすると、本当にその通りの成果が表れて。すごく勉強になります。本当にすごい人だなと。イチゴだけでなく、果樹や植物生理についても相談に乗っていただいてます。」


片平聡さん・水野圭悟さんの写真2

片平さんー「60代なのに頭が若くて柔軟なんですよ。頭が凝り固まっていない。新しい情報を吸収しようとするし、下の世代に教えようとしてくれる。珍しい存在だと思っています。」
水野さんー「栽培面に関しては、農業理論は断トツです。牽引してくれる貴重な存在ですね。」

利幸さん自身、福島を出て北海道からUターンされてきた方なんだそう。
自分で直売所を立てたりと、当時の福島で就農する上での暗黙の了解を型破りしてきたレジスタンスなんだといいます。
水野さんー「今でこそ直売所って当たり前にあるものですけど、当時ではかなり珍しいことだったようです。本当にすごい方ですね。」
片平さんー「新規就農者がいたらぜひ会わせたいですね!」
水野さんー「会わせたいです!でも何年か農業をやってもらってから会わせたいかな。
自分でやってみて分からないことを持っていくと、全部「こういうことだったんだ」と気づかせてもらえると思うので。」
片平さんー「利幸さん、未だに色々な情報調べてますもんね。新しいものの情報が誰よりも早い!」

高橋利幸さんという存在があっての、お二人、そしてベリーボーイズ、最終的には福島の農業といっても過言ではなさそうです。

ベリーボーイスの今後の目標についてお伺いしました。
水野さんー「集まって売るのも楽しいのですが、それだけではなく、みんなで新しいことを始められたらと思います。例えば、お店とコラボして、加工された商品を作ったり。一人じゃできないことをやりたいな。」
片平さんー「許される限り、ずっとボーイズとして謳っていきたいですね。」

そんなベリーボーイズですが、将来、新規メンバーも検討しているのだそう。
水野さんー「農業経験者じゃなくてもいいかなと思ってます。営業担当として、農業を知らなくても、とにかくイチゴを売りたい方がいても面白いかもしれません。年齢制限もなしです!」


片平聡さん・水野圭悟さんの写真3

繁忙期についてお伺いしました。

水野さんー「(昨年の)1月15日だったかな。イチゴの日ということで、道の駅でイベントをやりました。
一般的に旬とされている、3、4、5月に、イベントのお誘いはたくさんいただくんですが、その時期は作業でめちゃめちゃ忙しくて。
花見山のイベントは、昨年の4月にお声掛けいただいて行ってきましたが、その時期は正にイチゴに忙殺される感じです。イベントは、冬の時期に前倒ししてもらえると助かるなと思っちゃいます(笑)」
片平さんー「イチゴもどんどん採れるし、痛みも早いし時間との戦いなんですよね。」
水野さんー「葉っぱも取らなきゃいけないから、作業はたくさんあるんですよ!
GWに直売所で「もう、イチゴはいい(採れなくていい、勘弁して)!」って嘆きながらイチゴ並べてる農家のおばちゃんが印象的で面白かったです。自分で作って増やしてるのにね。本当それくらい忙しいんですよ(笑)」

兎にも角にも、繁忙期(別名忙殺期)の人手が足りないことを懸念するお二人。
片平さんー「イチゴの出荷の作業は、女の人もやり易いと思います。」
水野さんー「そうですね、土まみれになることもないですし、重いものを持つような作業もないですからね。パック詰めは女の人の方が向いてるし、むしろ女の人が活躍できるんじゃないかな。」
美味しいイチゴを栽培するために必要不可欠な存在とされるのがミツバチです。受粉のためにひと仕事してくれています。
片平さんー「作業時、ビニールハウスの中を飛んでいるとは思いますが、蜂も朝はそんなに活動的じゃないから、虫が苦手でも大丈夫かと思います。」
水野さんー「見ていると結構かわいいんですよ、丸っこいかたちも動きも。フォトジェニックなんで写真を撮りまくってます(笑)」

収穫は6時~8時頃、パック詰めや葉っぱとりは9時以降というスケジュールが一般的だそうです。
早起きが得意で、我こそはという方がいらっしゃれば、以下までぜひご連絡を!

ふくしまベリーボーイズ

農業を通じて、福島を盛り上げようとしゃかりきになって活動されるお二人のお話を伺い、福島の農業の未知の可能性を感じています。
福島市では、これからも就農についてできる限りのサポートをしていきます。

イチゴを通しての出会い、一期一会かもしれません!

農業に興味のある方は、まずは繁忙期のお手伝いから始めることをおすすめします。

一緒に、新しい福島の1ページを作っていきましょう!

ふくしまベリーボーイスのX(Twitter)アカウントはこちら
URL:https://x.com/f_berryboys アカウント:@f_berryboys


片平聡さん・水野圭悟さんの写真4

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