「ペーパードライバーだから運転したくないな…」
「福島市には2年間だけいる予定なんだけど、車がないと生活できない？」

都心などから福島市に転入を考えている人には車問題は気になる話題ですよね。今回の記事では、5年間車なしで過ごしている・過ごしたご家族2組にお話をうかがいました。

「夫婦ともに運転をしたくない」（ 夫婦＋こども一人のIさんの場合）

居住地：福島市内(福島駅から約5km)
車なし期間：2018〜2023年（現在も継続中）
現在の家族構成：自営業の夫(自宅の一部屋で塾を経営)、フリーランスイラストレーターのIさん、保育園に通う娘(2歳) 

Q.なぜ車なし生活をしようと思ったのですか？

私たちは夫婦ともに「とにかく運転が苦手だから、車を必要としない生活環境を整えよう！」というスタンスです。

Q.車なし生活の良いところは？

固定費の支出や交通事故のリスクが少ないところです。
理系の夫は、車を所有した場合と必要な場面でタクシーを惜しみなく使った場合とで、年間収支を試算。その結果、タクシーの支出が半分以下となり、圧倒的に安く済むことが分かりました。我が家の唯一の交通手段なので、緊急の用事のほか、週末のお出かけにもタクシーをどんどん使っています。

Q.車なし生活を実現できた一番のポイントは？

夫婦ともに自宅でできる仕事というのがかなり大きなポイントだと思います。娘は自宅から徒歩約5分の保育園に預けることができました。

Q.買い物は大変ではないですか？

一人の時間に自転車で買い物に行けます。私自身、徒歩や自転車で30～40分移動することも別に苦ではありません。重いものなどはネットスーパーや宅配もよく使っています。

Q.不便を感じたことは？

過去に車中心の生活をしていたこともあり、いつでも車に乗れる生活と比べてしまうと不便なのですが、不便なりに知恵を絞って楽しく暮らしています。あらゆるリスクを考えて選んだ生活スタイルなので満足しています。

「子どもがいない時期なら余裕でした」（共働き夫婦のSさんの場合）

居住地：福島市笹谷
車なし期間：2010～2015年
当時の家族構成：福島駅周辺の企業勤めの夫、平日フルタイム職員のSさん

Q.なぜSさんは車なし生活をしようと思ったのですか？

※当時、Sさんの夫は自家用車を仕事で使うため、車を一台所持していました。
私は長らくペーパードライバーだったため、運転に不安がありました。
福島に転入する時、私の移動手段は自転車だけ。「どれだけ長く歩いても、自転車でもいいから、車を運転したくない！」と思い、家から公共機関で通える仕事を探しました。当時勤めていた職場までは、福島交通飯坂線とJR線を乗り継いでいました。

Q.車なし生活を実現できた一番のポイントは？

転入前に不動産屋さんに「笹谷なら何でも揃うから便利だよ」と勧められ、飯坂線笹谷駅から徒歩15分のアパートに決定したことです。

Q.車なし生活の良いところは？

車の維持費がかからないこと、「運転しなくてよい」という安心感を得られること、平日は毎日50分程度の歩く習慣が得られるところ。あと、帰りの足を気にせず福島駅で飲み歩けた所ですね(笑)

Q.買い物は大変ではないですか？

毎日の買い物はアパートから徒歩3分の距離にスーパーがあったので、問題ありませんでした。自転車圏内にイオン福島店もあり、大抵のものは揃いました。

Q.不便を感じたことは？

当時は子どもがいなかったので、デメリットはほぼありませんでしたね。
週末に夫の車で遠出することもありましたが、夫が仕事で車を使わないなら車を持たずに、遠出をする時だけレンタカーを借りるという生活でも十分間に合ったと思います。

ただ、地元の人たちとの日常会話の中には、道路・交差点の名前や車でしか行けないお店の話もよく出てくるので、「車で生活した方がもっと福島に溶け込めるかもしれないな…」と常々感じていました。

当時から「子どもができたら車を買うことになるだろう」とは思っていて、子どもがいる現在は笹谷を離れ、ほぼ車中心の生活をしています。

まとめ

今回お話を聞いた2組とも「車を運転したくない！」という強い思いを発端に、生活の中で車を必要としない環境を作り上げていました。最近ではリモートワークも浸透してきましたし、ネットスーパーや宅配、タクシーアプリなど、便利なサービスをうまく使いこなせれば、福島市での車なし生活も実現可能かもしれません。

本記事を参考に、ご自身やご家族で理想のライフスタイルを話し合い、車が必要かどうかを見極めてくださいね。

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